まだまだ暑い日が続いていますが、季節に逆行してスキー、スノーボードの話題です(笑)。
スキー/スノーボードのベース作りのワクシングにはものすごい労力が掛かりますが、気温が高く硬いWAXでも溶かしやすい夏は、実はベース作りに適した季節なんです。自分でベース作りしている人は、今がチャンスですよ! ・・・とはいっても、暑い季節にさらに暑くなる作業をするのもしんどいので、WAXが溶けやすいから楽かと言われると、微妙なところですかね・・。というわけで、今回は楽にベースWAXを浸透させるための専用のマシーンを用いたサービスを、それぞれの長所短所を踏まえて、いくつか紹介します。
①サーモタイプ
融点の低いWAXをソールにのせたあとに、板をサーモボックスへ入れます。その際ボックスの内部は、WAXの融点よりも高くかつ板に負担がかからないような温度に一定にコントロールされます。通常のアイロンの場合も、ソール面でWAXがドローっと液化しているときがソールにWAXが浸透しているときなのですが、サーモボックス内では、融点の低いWAXは数時間にわたりずっとこのドローっと溶けた状態を保ち続けます。こうすることで、ベースの奥深くまでWAXを浸透させることが可能になります。多くのチューンナップ屋さんや、室内ゲレンデのチューン窓口とかでも受け付けている所がありますね。
サーモボックス内部
他にサーモ+減圧タイプ(②で紹介します)等もあり、そちらのほうが浸透効率は良いのですが、減圧による板へかかる負担を考えると、このサーモタイプはとてもバランスが取れた方法であり、お勧めです。サーモ+減圧タイプより効率が劣ると言っても、理論的には、サーモワックス1回の施工で、通常のアイロンの十回以上の効果が期待できることになります。また、通常のアイロンを使用してベースを作る場合は、何度も手作業で高温のアイロンをかけることになりますが、そうするよりも板への負担は少ないです。
②サーモ+減圧タイプ
サーモ+減圧タイプでは、ボックス内部の圧力の増減をコントロール可能な、特殊なサーモボックス(V・Thermoとして有名ですね)が必要です。まずは前述のサーモワックスの手順を実施し、サーモBOX内でソール面のWAXを液化します。そこまでできたら、ボックス内を減圧します。すると、ソールの、“WAXを浸透させたい隙間”に入っている空気は、圧が下がった板の外部に吸い出されてしまいます。次にボックス内の気圧を高めると、今度は逆に“WAXを浸透させたい隙間”のほうが圧が低い状態となるので、隙間にはソール表面に乗っている液化したWAXが吸い込まれることになります。こうすることで、非常に高い効率でWAXをソールに浸透させることが可能となります。おそらく現在サービス化されているもののなかで浸透効率は最強でしょう。ただし、短所が無いわけではなく、圧のコントロールによる板へかかる負担はそれなりにありますので、施工の可否が板の耐久性能に依存する場合があります。たとえば、某メーカーのハイエンドモデルの軽量タイプのコアだとコア自体が壊れてしまうため施工できない、といったような事例もあるようです。ですので、減圧方式の場合は、メーカー、モデルをチューナーに伝え、事前に問題が無いことを確認したほうが無難です。減圧タイプの情報は、M’swingさんのページで見ることができます。
③事前加熱タイプ
アイロンをかける前に板を内部まで均等に暖めて、その後にアイロンをかけることで、WAXを深く浸透させる方法です。この際のアイロンの温度は、通常の温度設定よりもだいぶ低めでOKです。板を暖める機能がついたケースについては、一般ユーザー向けにすでに数社から製品化されています。中でもGALLIUM社のペネトレーションヒーターは有名です。同社によると、その効果は同社の比較的硬いワックスであるSS BLUEであっても、プレサーモ一回の施工でアイロンの5回相当の効果としています。GALLIUM社のペネトレーションヒーターのデーターは、GALLIUM社のサイトで見ることができます。ただし、本体価格が7万円で、決して安いものではありませんので、一般ユーザーが買うには悩んじゃうかもしれませんね・・。
ということで、世の中には楽にベース作りを行えるいろいろなサービスや製品があります。皆さんかしこく利用して、ベース作りの手間はなるべく減らしましょう!空いた時間でいろいろできますしね!参考にしてみてください。

