今回のインプレッションは、BessellのBAD RAY(5’9” × 19 1/4” × 1 7/8”)のAVISOモデルについてです。
まずはAVISOサーフボードの概要をさらっと書くと・・・、
AVISOは、カーボンファイバーとフォームを合わせた素材をエポキシ樹脂で固めて、中空構造としたボードです(もともとは航空機で使用している高品質カーボンファイバーを使用しています)。また、一流シェイパーの実績のあるテンプレートをマスターとして作成されます。
その特徴は・・、
・反発力が大きい(ターン時に弾みをつけやすい)。
・フレックス性(しなり)が良い(初期のモールドボードのような悪い感覚は無い)。
・自然な浮力(中空ではあるが従来のサーフボードの浮力と同等、浮きすぎない)。
・超軽量
・高強度(数ヶ月ガンガン使っていますが、フットマークすら皆無です)。
・高価格(polyester製と比較し、だいたい1.5倍以上の価格なような・・)。
です。(このあたりの詳細は、こちらの説明が解かりやすいと思います)
そしていよいよAVISO Bad Rayのインプレッションです。
このボードのサイズは、(5’9” × 19 1/4” × 1 7/8”)です。数値だけ見ると相当薄く感じますが、コンケーブデッキになっていて、センターよりもレール側が厚くなっています。そのため浮力もそこそこあり、中級者レベル以上であれば恐らく~70kgくらいの方までOKだと思います。また、コンケーブデッキですので、ライディング時の足裏へのフィット感、パドリング時の体へのフィット感は、とても高いです。
FCS - 5Fins & BATMANテールの組み合わせを与えられおり、クイックな動きが可能です。またボトムは、シングルコンケイブからそれぞれのフィンに向かってカーブチャンネルが施されていますので、効率が良い水流が生まれスピードをつけやすいデザインです。
実際に乗ってみると、まず足裏感覚でデッキ表面が柔らかいと感じると思います。ただし、復元力が強いのでフットマークはほぼ付きません。フレックス性も高く、しなり具合のフィーリングもいいです。また、やはりレールの反発力が大きいです。この反発力は、慣れてしまえばスピードに変えることができますが、私は、初めはクアッドの切れの速さとこの反発力を生かしきれず、板の動きに対して自分のリズムが合わずギクシャクしてしまいました。ただし、数時間もサーフして慣れてしまえば、この特有の反発力から生まれる加速と、トップでの板の早い返りがおもしろくてしょうがなくなります。AVISOに乗ると、より早く、よりダイナミックにサーフできます。こうなると、AVISOはとても調子が良いし面白いです。実際最近の私は、AVISO Bad Rayはヘビーローテーションです。
あとは、AVISOはとにかく丈夫で、ほとんど壊れないことも利点です。掘れた波のクローズアウトセクションも、思い切って攻めることができます。よほどのことが無ければ割れないと思いますが、もし割れてしまっても中空ですので、polyesterやEPSのような水を吸うフォームが内部にありません。つまり極端な話、多少だったら割れたまま海に入り続けても、海からあがった後にプラグを外して内部の水を抜き、内部を乾燥させた後に割れた部分をEpoxyで埋めるだけでいいわけです(ただし、カーボンファイバーの大掛かりな修理はショップに出した方が無難とのこと)。ただし、中空構造ですので、高温になると、内部の空気が膨張し、破損してしまう可能性があるそうです。そのため、夏場に車内のような場所に放置しなければならないような時には、プラグを外しておく必要があります。(従来のサーフボードであってもそんなことをしたらすぐ剥離等をしてしまうでしょうから、あまり夏場の車内にサーフボードを放置する人はいないとは思いますが・・)
シェイパーが個々のサーファーのために味付けをするカスタムサーフボードが良い物であることには疑いの余地がありませんし、今後もそれは変わらないと思います。一方で、AVISOのような、有名シェイパーの実績のあるテンプレートをマスターとした既製サイズの新素材系のサーフボードが序所に台頭してきていることも事実です。AVISOであれば、小波用~GUNタイプ、さらにはレトロ系ツインやロングボードまでもが製品ラインナップとして販売されています。パフォーマンスの高さ、対応できる波のレンジの広さ、耐久性の高さを考えると、初めに払う価格が高くとも、結果的にはコストパフォーマンスが非常に良いサーフボードと言えると思います。AVISOサーフボード、ラインナップに加えてみても良いと思いますよ!

